幻影城 2016年1月 終刊号 No.55

出版日期:2016-1-31
ISBN:SH16201-247
作者:幻影城終刊号編集室,泡坂妻夫,田中文雄,栗本薰,連城三紀彦,二上洋一
页数:424页

作者简介

泡坂妻夫、連城三紀彦らを輩出した“伝説”の探偵小説雑誌『幻影城』が休刊してから37年、幕引きとして『幻影城 終刊号』2016年1月号が刊行されることになった。また、その編集作業の過程で、100巻を超えるSFファンタジー『グイン・サーガ』で知られる栗本薫の作家デビュー前のペンネーム「京堂(きょうどう)司(つかさ)」が発見された。
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『幻影城』の創刊は1975年2月号。編集長は島崎博さん。過去の名作の復刻と再評価のほか、幻影城新人賞を設けて新人の発掘に努め、ミステリーファンに愛された。79年7月号を出した後、倒産。島崎編集長は故郷の台湾に戻り、誌面で「休刊」のお断りもできないままになっていた。創刊40年を迎えた昨年、ミステリー研究家の野地嘉文さんが終刊号を提案し、島崎さんの賛同を得て編集が始まった。
この編集作業の中で、従来、78年にショートショートを同誌に3回発表して“消えた”新人女性作家としてミステリーマニアや研究者らに知られる「京堂司」が、栗本の別名義であることが判明した。栗本は77年、「中島梓」名義で先に評論家として認められたが、作家デビューの夢を胸に京堂名義を使っていたと、島崎さんが明かした。
当時、栗本は編集部に入り浸り、原稿を持ち込んだり、島崎さんの要請で空いたページの穴埋め原稿を書くことがあった。78年、『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビューしたのを機に、京堂司は“筆を折った”ようだ。「姓に2文字、名に1文字の原則にのっとっている」と野地さん。後に代表作となる『グイン・サーガ』の構想を相談された島崎さんは、「うちでは載せられない」と断った逸話もあるという。
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終刊号に再録されるのは78年8月号に掲載された「23世紀のラッシュアワー」。乗り合い星間連絡船が舞台の「星間急行」、吸血鬼を描く「ポーの末裔(まつえい)」など4編からなる。ちょっと怖くてブラックで、くすっと笑えもするSFだ。
さて、終刊号では泡坂、連城、栗本ら、作家ごとに特集を組んだ。泡坂特集には名探偵・亜愛一郎が初めて登場する「DL2号機事件」の草稿「MS一〇六号機事件」をはじめ、『亜愛一郎の狼狽(ろうばい)』にある最初の3本の草稿を収めた。完成作にはないエピソードがあったり、探偵名がそれぞれ異なったりしている。『幻影城』以外からみつけた作家の掘り出し物も多く探し出し、連城特集には単行本未収録の掌編5本が並ぶ。関係者の新作エッセーもたっぷりの400ページ超。
「『幻影城』が今また脚光を浴びるのはうれしい。最後の号なら悔いのないものを」と、島崎さんは話しているという。


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