東大寺宗性上人之研究並史料

出版日期:1988-12
ISBN:9784653018081
作者:平岡定海
页数:544页

内容概要

日本女子大学文学部史学科 教授永村眞教授による
平岡定海氏の日本仏教史に関わる主要な業績として、中世東大寺を代表する碩学宗性上人の足跡を詳細に跡付け、その思想的な特質を明らかにした学位論文『東大寺宗性上人之研究並史料』(日本学術振興会)を始め、東大寺史を実証的に解明し寺院史研究の祖型を提案した『東大寺の歴史』(至文堂)、古代から近世に至る日本仏教史の流れを、寺院史という視点から検討された多彩な論文を収める『日本寺院史の研究』・『日本寺院史の研究(中世・近世編)』(吉川弘文館)等々があげられる。その中で特に日本史・建築史・美術史の研究に大きな学問的恩恵を施したのは、東大寺史を発端として展開された、古代・中世・近世における諸寺をめぐる日本寺院史に関する諸研究である。従来の諸寺にかかわる寺院史は、彫刻・絵画・堂宇等の文化財や、高僧の著述と生涯を時代を逐って配列し叙述されるものが大半を占める。しかし平岡氏は始めて寺院史という視角を提案し、そのもとで教学を踏まえつつ社会史的な側面から寺院の歴史をたどり、貴重な成果を学会に提供された。東大寺における寺内階層(学侶、堂衆)に注目した斬新な寺内組織の研究を出発点として、解明された論点や提言は枚挙にいとま無い。特に注目すべき研究成果を掲げるならば、平安時代における定額寺・御願寺の歴史的役割、六勝寺をめぐる先駆的な研究、平安・鎌倉時代の学侶が僧兵の実体であったとして通説となっていた卑僧論を正した寺社勢力論、室町時代における地方寺院の実態的な解明、安土桃山時代に創建された方広寺の消長、江戸時代における大仏殿の再建、類論の無い新井白石の関わった南都戒和上相論などがある。今日に至るまで後進により継続されている寺院史研究であるが、これらはいずれも平岡氏の成果を踏まえて進められており、氏の研究は日本寺院史研究の嚆矢と評価すべきである。


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