出版社:吉川弘文館
ISBN:9784642085182
作者:市河 寛斎,後藤 昭雄
《日本詩紀》的笔记-解説 - 解説
古文辞学について:古文辞学(こぶんじがく)とは、江戸時代に興った荻生徂徠に始まる儒教古学の一派。蘐園学派(けんえんがくは)または徂徠学とも。江戸時代中後期に盛んとなった。学問的には朱子学を批判し、伊藤仁斎の古義学に対抗した。
古文辞とは、明朝で提唱された復古的な文学運動。模範とする古典を文は秦漢期、詩は唐に求めた。(ウィキペディアより)
性霊説について:中国,明代,公安派の袁宏道によって首唱された明代詩界を代表する詩論の一つ。前・後七子の古文辞派の格調説が詩情を拘束することを嫌い,《文心雕竜(ぶんしんちようりよう)》にみえる性霊の語を用いて詩人固有の真情を尊重し,独創性を重視せんと主張した。別派に鍾惺の竟陵派を生むが,清代に袁枚(えんばい)がさらに展開させた。それが空疎放恣に流れることを嫌った王士禎は神韻説を主張して反対した。山本北山,元政など江戸期の詩評界に与えた影響はきわめて大きい。 (世界大百科事典より)