花房義質関係文書

出版日期:1996
ISBN:978493842469X
作者:安岡昭男 監修,岩壁義光,広瀬順晧,堀口修 編修

内容概要

花房 義質(はなぶさ よしもと、1842年2月10日(天保13年1月1日) - 1917年(大正6年)7月9日)は、明治、大正期の外交官。岡山藩士で実業家、政治家(初代岡山市長)花房端連の長男。爵位は子爵。歴任した主な官公職は枢密顧問官、日本赤十字社社長など。
緒方洪庵の適塾で学び、1867年にヨーロッパ諸国やアメリカに遊学し翌年帰国。1870年から外国官御用掛として外務省に出仕。同年日清修好条規の土慣らしの為に渡清。
1872年にペルー国船に乗船の清国人奴隷虐待問題(マリア・ルース号事件)で外務卿副島種臣の補佐として書記官を担当し、仲介裁判のための代理公使としてサンクトペテルブルクに派遣され、訴訟の後は日露国境画定交渉のため派遣された榎本武揚全権公使を補佐。
1877年、駐李氏朝鮮代理公使に任命されるが翌年1878年8月10日から、1876年5月に締結された日朝修好条規に反して 朝鮮政府が釜山の豆毛鎮に税関を設置し、朝鮮国内の輸入行者に対して関税の徴収を開始したことから、報復措置として代理公使の花房は軍艦と共に釜山に派遣され豆毛鎮に設置された税関の撤去を要求する。最終的に、朝鮮政府が折れる形で事態は沈静化し、1878年12月4日に豆毛鎮の税関は正式に撤去された。1880年4月、日本政府は漢城への日本公使の常駐化を決定、初代公使として花房が任命される。だが、この時点ではまだ漢城に公使館は開いていなかった。この公使館開設の件と仁川開港問題について金弘集と折衝し、その後、漢城に日本公使館正式設置と仁川開港を朝鮮政府に認めさせ、それに併せ日朝間で国書の交換がなされ、花房は代理公使から公使へと昇格した。
その後朝鮮に駐在し朝鮮軍近代化の為別技軍を提案するが、それが原因となった壬午事変では暴徒に包囲された公使館を脱出して命からがら帰国、直後に寺内正毅率いる日本軍と共に朝鮮へ渡り済物浦条約を締結させ、事件の損害補償とともに、漢城への日本軍駐留などを認めさせる。
翌1883年より1886年までの3年間にわたり、在露特命全権公使としてサンクトペテルブルクに駐在した。
その後は農商務次官、帝室会計審査局長、宮内次官、枢密顧問官、日本赤十字社社長などを歴任した。1896年華族に列せられ男爵。
目黒にある城南五山の一つである花房山は、1911年に花房が子爵に陞爵した際に別邸を構えたことが地名の由来。(現在の品川区上大崎三丁目付近)
來自wiki。

作者简介

(明治初期政治史料集成  6)
内容解説
明治初期に外交官として各国へ派遣され、特に朝鮮に7回奉使した花房義質関係の資料です。
花房義質宛書簡が多くをしめますが、その他朝鮮に公使として駐在し、開港交渉に当たった明治中期の外交記録も含まれており、明治初期の外交関係、日朝関係を研究する際に重要な資料といえ るでしょう。
東京都立大学付属図書館所蔵資料のマイクロ化したものです。目録は、同図書館より昭和54年に刊行された『花房義質関係文書目録』と『花房義質関係文書(第二期)仮目録』があります。

花房義質関係文書(MF:首都大学東京図書情報センター蔵)
受入事項 複製
資料形態 マイクロフィルム
数量 23巻
旧蔵者 花房義質 (はなぶさよしもと)
旧蔵者生没年 1842−1917
旧蔵者履歴 天保13(1842)1.1岡山生まれ。佐久間象山に学ぶ。明治3(1870).7対等条約締結の調査のため清国に差遣された柳原前光に随行、明治5(1872).8朝鮮国釜山に差遣、マリア・ルース号事件解決のためロシアに代理公使として差遣、1876.10外務大丞として朝鮮差遣、1877.1外務大書記官、1877.9外務大書記官兼代理公使として朝鮮差遣、1879.3朝鮮差遣、1880.4〜82.11朝鮮国駐箚弁理公使、1883.3ロシア駐箚特命全権公使、1887.7農商務次官、1888.11宮中顧問官、1888.12兼帝室会計審査局長官、1889.7帝室会計審査局長、1891.3宮内次官、1895.7帝室会計審査局長、1903.8〜09.6宮内次官、1907.9子爵、1912.12日本赤十字社長、1911.12枢密顧問官。1917.7.9死去。
受入公開
『花房義房関係文書』(東京都立大学附属図書館蔵、マイクロフィルム)北泉社、1996刊行
主な内容 花房義質宛書簡が多くを占めるが、長男の太郎(海軍少将)宛書簡も含む。書類には、公使として駐在し、開港交渉に当たった明治中期の外交記録(朝鮮国関係、清国関係、露国関係、公信等)を含む。
検索手段
『花房義質関係文書(東京都立大学付属図書館所蔵1)』安岡昭男監修、北泉社、1996
『花房義質関係文書第2期仮目録(東京都立大学付属図書館所蔵)』北泉社、2002
原資料の所在 首都大学東京図書情報センター蔵
関連資料の所在
「花房義質関係文書」(外務省外交史料館(東京都港区)蔵。柴田紳一「「花房義質関係文書」について」『外交史料館報』7、1994で紹介と目録)
「花房子爵家文書」写本24冊(宮内庁書陵部(東京都千代田区)蔵)
「花房端連・義質関係資料」(岡山県立記録資料館(岡山市)蔵)
関連文献
【資料紹介】
広瀬順皓「「花房義質関係文書」について」『花房義質関係文書(東京都立大学付属図書館所蔵1)』安岡昭男監修、北泉社、1996
安岡昭男「花房義質の朝鮮奉使」同上
武田知己「花房義質」『近現代日本人物史料情報辞典』第2巻、吉川弘文館、2005


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