西洋政治思想史講義――精神史的考察

出版日期:2015-2-25
ISBN:9784000610171
作者:小野 紀明
页数:520页

内容概要

小野 紀明(おの のりあき、1949年10月31日 - )は、京都大学教授。専門は西洋政治思想史。法学博士(京都大学、1987年)。東京生まれ北海道育ち。
学歴
1973年3月 - 京都大学法学部卒業
1975年3月 - 京都大学大学院法学研究科修士課程修了
1978年3月 - 京都大学大学院法学研究科博士課程退学
1987年5月 - 法学博士(京都大学)(学位論文「フランス・ロマン主義の政治思想」)
職歴
1976年4月 - 京都大学法学部助手
1978年4月 - 神戸大学法学部助教授
1986年4月 - 神戸大学法学部教授
1995年4月 - 京都大学大学院法学研究科教授(政治学専攻 政治理論講座)
2006年4月 - 京都大学大学院公共政策連携研究部・公共政策教育部長
2015年3月 定年退任(予定)

书籍目录

序 章 政治思想史の課題と方法――精神史としての政治思想史
1 「政治」=自己と他者との関係の秩序化
2 「精神史」=時代の雰囲気
第1章 古代ギリシア精神史
第1節 自己の成立/他者の成立――「政治」の誕生
1 感性における革新――内面性の成立
2 知における革新――哲学の成立
3 政治における革新――ポリスの成立
第2節 ギリシア悲劇の政治思想――「第二の政治」の誕生
1 アイスキュロス――ポリスへの信頼
2 ソポクレス――神々の秩序への懐疑
3 エウリピデス――見せかけの悲劇
第3節 合理主義の諸相――政治哲学の誕生
1 ソフィスト――啓蒙主義
2 ソクラテス――他者との「対話」
3 プラトン――哲学者の主観的‐抽象的理性
4 アリストテレス――市民の「常識」
第4節 内面への逃避――ヘレニズム期精神史
1 ヘレニズム期の精神史的状況
2 ヘレニズム期の諸思想
第2章 キリスト教中世精神史
第1節 信仰と理性
1 原始キリスト教の精神史的意義――パウロ
2 キリスト教神学の体系化――アウグスティヌス
第2節 中世の秋
1 「12世紀ルネサンス」と「13世紀革命」
2 中世合理主義の成立――トマス・アクィナス
第3節 中世末期の精神史的特質――非合理主義の台頭
1 主意主義――ドゥンス・スコトゥス
2 唯名論――ウィリアム・オヴ・オッカム
3 汎神論――ニコラウス・クザーヌス
4 宗教改革――ルターとカルヴァン
第3章 近代の胎動――ルネサンスからバロックへ
第1節 イタリア・ルネサンス――「自然と人間の発見」
1 盛期ルネサンス
2 後期ルネサンス(マニエリスム)
3 近代的「政治」の誕生1――マキャヴェリ
第2節 北方ルネサンス
1 近代的「政治」の誕生2――イギリス
2 近代的「政治」の誕生3――フランス
第3節 バロック精神史
1 バロック的精神の光と影
2 デカルト
3 パスカル
第4章 イギリス自由主義の成立と展開
第1節 ホッブズ
1 ホッブズの近代性
2 ホッブズは自由主義者か?
第2節 ロック
1 認識論
2 道徳哲学
3 政治哲学
第3節 スコットランド啓蒙
1 スミス
2 ヒューム
第4節 功利主義
第5章 転回――ルソー
1 実存的問題意識
2 社会・政治思想
3 「夢想」の世界
第6章 19世紀ドイツ精神史
第1節 古典主義とロマン主義
1 「市民(ビュルガー)」の理念――ゲーテ
2 「芸術家(キュンストラー)」の理念――ノヴァーリス
第2節 観念論哲学
1 カント
2 ヘーゲル
第3節 マルクス
1 初期マルクスにおける弁証法論理の獲得
2 経済的疎外の論理
3 物象化の理論
第7章 20世紀精神史への転回――ニーチェ
1 ロマン主義からの出発と決別
2 既存の価値の批判
第8章 「実在(レアリテート)」の探求
第1節 「モデルネ」の芸術
第2節 「文化ペシミズム」
1 ウェーバー
2 フロイト
第3節 ファシズムの精神史
1 「現われ」への回帰――現象学
2 旧保守主義――トーマス・マン:「芸術家」から「市民」へ
3 「保守革命」の理念――E.ユンガー:「ブルジョア」から「労働者」へ
第9章 存在論的(オントロギッシュ)転回――ハイデガー
1 両義性の哲学
2 政治的関与――ハイデガーにおける「政治的なもの」
第10章 戦後精神史
第1節 言語論的転回――ソシュールとヴィトゲンシュタイン
第2節 20世紀マルクス主義――ルカーチとアドルノ
第3節 実存主義――サルトルとメルロ=ポンティ
第4節 構造主義とポストモダニズム――レヴィ=ストロースとデリダ
結 章 「存在」の耐えられない軽さ?
あとがき
学部学生のための邦語参考文献

作者简介

精神史としての思想史―それは哲学、文学から美術、音楽、科学にいたるまで、人間の営みを総体として捉え、その時代の心的連関、時代精神に肉薄しようと試みる。それはまた、真に“他者”を理解することの意味を探究し、政治的思考の新たな可能性とその在りかを指し示そうとする。古典古代からポストモダニズムまで、人間と、その存在そのものが必然的に孕まざるを得ない政治性を問い、自己と他者の共同性の確認という「地平の融合」をめざして白熱する講義は、聴講する多くの学生を魅了した。神戸大学、京都大学両法学部で行われた講義の記録。


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