近世建築論集

ISBN:9784902539028
作者:中谷礼仁・中谷ゼミナール

书籍目录

I かた
1.近世という鋳型
2.白いくりがた
II 規と矩
1.幕末・明治規矩術の展開過程の研究
1章 螺旋塔之圖と学会准員阿部今太郎について
1-1. 「螺旋塔之圖」について
1-2. 『建築世界』と学会退会後の阿部今太郎の活動について
1-3. 螺旋塔と明治規矩術_規矩術の変質と継承
1-4. 小結
2章 項目分析から見た明治期公刊規矩術書における伝統技術の継承と変質
2-1. はじめに
2-2. 幕末期規矩術の言及項目
2-3. 明治期規矩術書の項目分析
2-4. 小結
3章 近世から明治における公刊規矩術書の奥付分析を中心とした、主体の継承と変質
3-1. はじめに
3-2. 近世幕末、明治期公刊建築技術書の出版構造
3-3. 明治期公刊規矩術書の奥付分析・規矩術書刊行主体の推移
3-4. 総合的分析と小結
4章 洋式適用規矩術
4-1. 本章の目的
4-2. 洋式適用規矩術の概括と分析史料の選定
4-3. 斎藤『日本建築規矩術』と近世期規矩術書との関係について
4-4. 『規矩術続編』と西洋図法と西洋建築書との関係
4-5. 小結
5章 考察・内的技術と外的技術
5-1. はじめに
5-2. 「異なる建築様式の理解」について
5-3. 平内廷臣・外的技術の体現者として
5-4. 内的技術への帰順者としての小林源蔵
5-5. 規矩術の終わり
2.大工書・溝口若狭林卿「方圓順度」にみる近世の建築世界と明治期における展開
1章 『方圓順度』の分析と解説
1-1. 『方圓順度』の全体像
1-2. 『方圓順度』の項目分類と解説
1-3. 『方圓順度』の建築・土木に関する項目の解説と近世における位置づけ
1-4. 小結・『方圓順度』の近世建築書としての特徴
2章 『方圓順度』の明治期公刊建築書における展開
2-1. 既往の研究と本章の目的
2-2. 明治期“規術の展開”
2-3. 阿部今太郎と螺旋塔
2-4. 小結・『方圓順度』の近代的展開
3章 考察・“規術”の特性と建築設計における意義
3-1. 総括
3-2. “規術“の特性
3-3. 日本建築/西洋建築と在来技術としての“規術”
III 器
1.紙上に構築された楼台
1章 『紙上蜃気』という辞書
『紙上蜃気』の概要
小結
2章 「又作ル」における用語連関の分類
「又作ル」の性質について
「又作ル」分析
小結
3章 「紙上に建築を構築する」必要性・
用語連関の必要性
小結
2.建築と築建
3.亀裂の保存

作者简介

なぜ「近世(=pre-modern)」なのか?
ちょんまげをゆった科学者、もしくは数学者。そう耳にしたとき、私達はある不思議な感覚をおぼえます。それは、私達が「近世」と「近代」という時代を、断絶した別世界であると認識していることに由来するのでしょう。
そして、日本という一国家においてえがかれる建築史は、いまだ、そうした「近世」という時代区分がはらんでいる認識のギャップを巧みに利用しています。それは、近世の不可思議さを隠し持つことによって、日本近代という時代に、かえって独自な彩りを添えているのです。
あとがきより
本書で扱われてきたのは、一八、九世紀を中心とした日本の多くの建築技術書である。現在では全く忘れられた棟梁や大工たちによる記録である。彼らが当時、その刊行によって、社会的な名や財をなすつもりだったかどうかは、不明である。しかし一方で、そのようなあまたの動機にかかわりなく、公に開いておくべき成果が存在すると確信することは、彼らにとっても、そして私たちにとっても自由である。


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