推定相続人

出版日期:1999-3
ISBN:9784336038432
作者:ヘンリー・ウエイド

内容概要

ヘンリー・ウェイドとも表記。イギリス本格黄金時代を代表する本格ミステリー作家の一人ですが、本国イギリスに比べると、日本での知名度はいささか低いようです。
六代目準男爵の家柄に生まれ、イートン校を経てオックスフォード大学で学ぶという典型的なエリート・コースを歩みます。
1910年代に入ると第一次大戦に参戦し、終戦後は治安判事として活躍しましたが、その生まれの良さが作風にも現れていて、彼のミステリーには残酷なシーンもなく、教養に溢れた品位の高い仕上がりになっています。
1911年にメアリ・オーガスタ・チルトンと結婚し、四男一女をもうけますが、そのメアリとは1963年に死別してしまいます。しかしその後1965年にナンシー・セシル・レイノルズという女性と再婚しています。
1908年から1920年の12年間、近衛歩兵第一連隊に所属し第一次大戦に従軍し、後に大佐に昇進しています。その後第二次世界大戦にも従軍するなど、母国のために積極的に活躍しました。
作家活動はあくまでも趣味の範囲だったようですが、デビューの時期も良かったこともあって、順調に作品を発表することができたようです。
その作風は彼自身、軍隊から高級行政官というを渡り歩いた経験もあって、警察活動が非常にリアル描かれており、リアリズム小説の書き手としてしばしば同じイギリス本格黄金時代の代表的作家であるF・W・クロフツと比較されます。
また訴訟法制度への批判や死刑制度廃止への批判など社会性をも備えているところに特徴があります。
またクロフツと同様に倒叙ミステリも何作か発表していて、こちらは登場人物の性格描写にこだわった内容になっています。

作者简介

気ままな生活を送る遊び人のユースタスは、借金をかさねて零落の危機にあった。折りもおり、親戚の水死事故の報を耳にした彼は、莫大な富を有する一族の長老、バラディス卿の財産相続権を狙って、立ちふさがる上位相続人の殺害を決意する。思いがけず標的の従兄から鹿狩りに招待され、計画は順調に進むかにみえたが……。
二転三転する展開と意外な結末、英国ミステリきっての実力派ウェイドの傑作。


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