復元白沢図

ISBN:9784768479642
作者:佐々木聡
页数:176页

内容概要

佐々木聡(ささき さとし),1982年秋田県生まれ。金沢大学文学部卒、東北大学博士課程後期修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員PD(大阪府立大学)。専攻は、中国古代・中世の宗教文化史。主な著作に、東アジア恠異学会編『怪異学入門』(共著、岩田書院)、「『白沢図』をめぐる辟邪文化の受容と展開」(『日本中国学会第一回若手シンポジウム論集』)、「『開元占経』の諸抄本と近世以降の伝来について」(『日本中国学会報』六四輯)など。

书籍目录

第一章 『白沢図』とはなにか──その伝説と成立
一、白沢伝説
二、『白沢図』の成立と鬼の名前を呼ぶ辟邪方法
三、『白沢図』と『山海経』
四、『白沢図』以降の白沢文物

第二章 『白沢図』輯校
・白沢図の分類と配列について
・五行(木火土金水)の性格を持つ精魅
・山谷の精魅
・場所の精魅
・建物・宅中の精魅
・器物の精魅
・動物の精魅
・気象の精魅
・その他の精魅
・龍の化身
・怪異占として引かれる例

第三章 神獣白沢の姿──辟邪絵としての白沢の図
一、辟邪絵としての「白沢の図」
二、日本の「白沢の図」「白沢避怪図」
三、白沢の姿

補章 「白沢」研究の軌跡
一、神獣白沢とその図像研究
二、『白沢図』の資料研究

附録 『礼緯含文嘉』精魅篇

作者简介

中国の伝説上の帝王・黄帝は、神獣・白沢の言葉を記録して、あらゆる鬼神を撃退する知識が書かれた書物『白沢図』を編んだとされる。この書物は、禍を避け福を招く辟邪(へきじゃ)呪術を伝えるものとして珍重されたが、今から約一千年前の北宋時代に散佚したと考えられる。本書では、この幻の奇書を、最新の研究成果をもとに復元。平易な訳文と解説を付した。現代の妖怪文化の源流の一つである辟邪文化の原像を探る貴重な手がかりがここによみがえる。


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