武満徹全集 第5巻 (5)

出版社:小学館
出版日期:2004/06
ISBN:9784096131053
作者:小学館出版局武満徹全集編集室 (編さん)
页数:453p页

作者简介

50余年眠り続けた曲を発堀、新録音。

完全なる『武満徹全集』をめざし、50余年眠り続けた作品を大々的に発堀、新録音。遺品の中より発見された処女作《2つのメロディー》他舞台音楽、ラジオ・TV作品等。CD約10枚分は本邦発公開となる作品を収録。

点评三则:

(一)
武満徹といえば、ストラヴィンスキーが絶賛し、武満の名を日本に知らしめる事になった「弦楽のためのレクイエム」や「ノヴェンバー・ステップス」「カトレーン」などのオーケストラものか、室内楽曲が多く録音されている。しかし、武満の作品の幅の広さは、この第5巻で判る。初期(写真の武満が若い!)のテープ音楽やテレビ用のテーマ曲、歌曲などは、一部を除き、この全集でしか聴く事ができない。それが、かなり魅力的な曲だったりする。個人的にはNHKの「20世紀は警告する」のテーマ曲が哀愁を帯びて、大好きなのだが、残念な事に、よりメロディアスな、本編中の曲(曲名はあるのだろうか?)が収録されていなかったり、丹念に探した結果、ついに見つからなかったテープ音楽など、CD化できず、解説書だけに触れられている曲が結構ある事です。いずれ、見つかったら、第6巻として発行して欲しいという欲望が、解説に書かれている為、かえって沸き上がります。知らなければ、済んだものを解説だけされているために、聴きたい!という気にさせる罪なものです。

(二)
最終刊行となる第五巻には、武満の演奏会用の僅かな作品群と、現在まであまり気にして聴くことの無かった作品が、所狭しと収録されている。いわゆる現代音楽にのみ拘らないテレビ、演劇、ドキュメンタリーまた、CD化は期待出来ないだろうと思われた若い頃の武満のテープ音楽まで含まれている。全体的に聴いて、武満がどの様な音の響きを好んだかも如実に理解出来る。非常に厳しい姿勢で作曲に打ち込んだ武満の音楽は、優しく豊かなものだった。この第五巻を聴く事によって、また新しい武満の音の世界を垣間見ることが可能だ。それらは常に現在進行形として聴く者に語りかける。ただ1つだけ難点を書けば、当初収録が計画されていた「映画音楽の演奏会用編曲」「幾つかの校歌」「CMの為の音楽」等が権利の関係等で収録がどうしても無理だったことが悔やまれる。しかし本当に豊かな全集であったと思うのは私だけでないだろう。気が向いた時に好きな楽曲を選び、暫しの武満の世界に浸ることの出来る素晴らしい全集だと思う。

(三)
映画音楽の作曲家の顔は多彩だ。ロータ、モリコーネ、ジャールなど映画音楽で知られていても、オラトリオや実験的な音楽を本業(?)としている例がむしろ普通だろう。しかし、彼らなくしてかのスクリーンの名作たちが成立しないことも事実なのである。武満は彼等、名作曲家たちのなかでもひときわユニークだ。特に映画を制作する現場に完全に肉体化していたかに思える武満は、本編だけでなく、怪談の予告編、あるいは、第五巻に収録されたsky、horse and deathのようなミュージックコンクレートの作品でも、きわめて映像的である。映画が武満という作家を持ったことがこのメディアにとり如何に豊かな陰影を手にする事になったかという事を思わずにいられない。この全集は世界的なものであり、他国でも出版されてほしい。ある意味で武満は戦後日本の文化をひとりで表象することができるとも思い、一層その思いを強くしている。


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