乱歩彷徨

出版社:春風社
出版日期:2011-10
ISBN:9784861102844
作者:紀田順一郎
页数:268页

书籍目录

第Ⅰ部 乱歩低迷
1 深夜の瞑想
2 「探偵小説」の曲がり角
3 「眼高手低」の自覚
4 新時代の探偵小説を開拓
5 エログロ・ナンセンス時代の旗手へ
6 二重世界願望と郷愁と
7 休筆宣言と放浪
8 低迷の上に弾圧
9 本格探偵小説の復活を信じて
10 評論集の隠された意図
11 第一人者の再生演出
12 再コード化への道
第Ⅱ部 乱歩彷徨
1 少年雑誌という舞台
2 『怪人二十面相』における心理洞察
3 『怪人二十面相』の読者像
4 休載の謎をめぐって
5 『怪人二十面相』の基調変化
6 「誘拐」という記号
7 乱歩作品の異質性
8 なぜ「少年倶楽部」に起用されたか
9 二十面相はいかにして教育的となったか
10 「国民精神総動員」下の探偵もの
第Ⅲ部 乱歩変容
1 「じつにおどろくべき変化」
2 戦中体制への「協力」
3 追い詰められた戦争末期
4 劇的な性格変化とその意味
5 少年ものと旧作再録
6 再起への苦闘
7 推理小説界の振興に向けて
8 戦後も持続した「社会活動」
9 第二の創作『幻影城』
10 全集という名の評価
11 松本清張という名のライバル
12 乱歩は清張をどう評価したか
13 清張は乱歩をどう評価したか
14 乱歩復活と幻想怪奇ブームの実態
15 激動の時代をこえて殿堂入り
第Ⅳ部 乱歩復活
1 《創造者》の自覚
2 「私を怖わがらせた批評家」
3 「文芸球場」の「ピンチ・バッタア」
4 「一本の藁」と「新しき神」
5 居心地のよくない「大衆文学」
6 《もう一つの可能性》を夢見て
7 「エログロ」からの距離
8 精神分析と同性愛への関心
9 《第二の創作》への情熱
10 『幻影城』、自己回復と再生の企て
11 『探偵小説四十年』の隠された意味
12 ライバル松本清張と《一人の芭蕉》
あとがき
参考文献
乱歩主要作品一覧
乱歩略年譜

作者简介

第61回日本推理作家協会賞受賞後第一作!
本書は芸術的潔癖さゆえの、巨匠乱歩の創作上の激しい苦悩と矛盾に満ちた作風の変転を見事に跡づけた優れた評論である。特に豊かな書誌学的な知識を駆使して、『怪人二十面相』などの少年ものや戦時下と戦後の乱歩の変貌を論じた章は一際輝きを放っている。(権田萬治)


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精彩书评 (总计1条)

  •     理想と現実の間で苦悩した乱歩の軌跡を丹念に検討していく。全集の自作解説などを見てもわかるが、乱歩本人は探偵小説の完成度を追いたかったものの、世間からはエログロを求められ、幾度ものスランプと戦争による検閲を挟んで、現実の生活人として妥協の途を辿る。目が肥えているばかりに自作を許せないという「眼高手低」の心理、探偵小説と文学の理想的な融合を夢見るなど、乱歩がより身近に感じられる。怪奇幻想の作を海外のものと比較して同じもの、つまり「怪談」と見なしていたというのはなかなか興味深い。江戸川乱歩の評伝。デビューから晩年までの作品を時系列的にたどりながら、乱歩の作品の特徴と、自身の作品を乱歩がどう評価しそれがさらにどのように作品にフィードバックされたかを描き出している。乱歩についてよく言われる「眼高手低」のよってきたるところを、本格推理の「コード(規範)」にあくまでも忠実であろうとしたことによるものとした部分が結構新鮮というか、言われてみればそうだなと。普通は、戦前の創作家としての顔と戦後の研究家・指導者としての顔が分裂としてとらえられるが、あくまでもそこに一貫性を見ているところも共感。
 

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