小雨日記

作者简介

“最近のキョーコは忙しそうだ。朝早く出かけていって、夜遅くに帰ってくる。「２本の映画のプロモーションが重なってるんだぁ。久しぶりにレコーディングもしてるし、死ぬほど忙しいからしばらく遊んであげられない。ごめんね」と、さっき電話で親友のマサトに言っていた。

レコーディングっていうのは唄うことらしい。それならいつもやっている。キョーコはハナウタをよく唄う。掃除機かけながら、お料理しながら、お風呂に入りながら、しょっちゅう唄っている。

決してうまい歌ではないのだけれど、私はキョーコの声が結構好きだ。気に入っている。猫って耳がいいから高くてキンキンした声は少し苦手だ。キョーコの声は高からず、低からず、猫にとってはちょうどいい周波数なのかもしれない。

明日は久しぶりにライブというのをやるらしく、さっきからずっと練習してる。ソファーで寝転がっている私に向かって全力で唄ってくれている。お客さんの振りをして、手拍子したり「イェーイ」と叫んであげたら喜ぶだろうなぁ、と思いながら眠気と闘っている深夜２時です。”

・・・・本文「ハナウタ」より

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