出版日期:2013-7-10
ISBN:9784041105129
作者:[日] 藻谷 浩介
页数:308页
《里山资本主义》的笔记-第140页 - 中間総括
落ち着いて歴史を眺めると、一瞬極端に高まる外来の極論への熱狂は、いずれは現実を突きつけられて幻滅に変わり、輸入原理はその後時間をかけて日本流に変容して行くのが常だ。律令の枠外に武士が生まれて実権を握り、奈良の大仏から五百年を経て鎌倉仏教が勃興し、江戸時代に武士道や商人道と融合した和製儒学が発達したように。あるいは資本家層を支持基盤とした自民党長期政権が、マルクス主義者のお株を奪って国民の福利厚生充実と地域間格差是正を揚げたように。対戦時の軍事のごとく、明治の導入当時の合理主義を失い、鵯越的な奇襲攻撃志向と、現場の兵士に死の覚悟を強いる精神主義と、中枢幹部の傷の舐めあいが主導原理となってしまって滅びてしまったという、日本化による失敗例もあるけれど。
《里山资本主义》的笔记-第308页 - あとがき
マネー資本主義への信仰が、一瞬であろうが日本を覆い尽くしたようにも見える年の五月に
《里山资本主义》的笔记-第138页 - 中間総括「里山資本主義」の極意
高校で習ったのを覚えておられる方も居るだろう、「矛盾する二つの原理をかち合わせ、止揚(アウフヘーベン)することで、一次元高い段階に到達できる」という考え方を、弁証法という。
《里山资本主义》的笔记-第102页 - 二一世紀先進国はオーストリア
里山資本主義は、経済的な意味合いでも、「地域」が復権しようとする時代の象徴と言ってもいい。大都市につながれ、吸い取られる対象としての「地域」と決別し、地域内で完結できるものは完結させようという運動が、里山資本主義なのである。
ここで注意すべきなのは、自己完結型の経済だからといって、排他的になることではない点だ。むしろ、「開かれた地域主義」こそ、里山資本主義なのである。
《里山资本主义》的笔记-第121页 - 中間総括「里山資本主義」の極意
「里山資本主義」とは、お金の循環がすべてを決するという前提で構築された「マネー資本主義」の経済システムの横に、こっそりと、お金に依存しないサブシステムを再構築しておこうという考え方だ。
勘違いしないで欲しいのだが、江戸時代以前の農村のような自給自足の暮らしに現代人の生活を戻せ、という主義主張ではない。
《里山资本主义》的笔记-第43页 - 世界経済の最先端、中国山地
「誰かが「廃棄物をうまくリサイクルしてどうのこうの」と言ったら、いつも叱りあっていた。「廃棄物じゃない、副産物だ」って。全部価値のあるものだって、話し合ったものです。それでも当時はまだ、木くずは副産物だという感覚だったけど、今はさらに進んで、副産物ですらなくて、全部製品なんだと。まるごと木を使おうと。まるごと木を使わないと地域は生き残れないと考えたんです。」
《里山资本主义》的笔记-第153页 - 中間総括
そう、人は誰かに「あなたはかけがえのない人だ」と言ってもらいたいだけなのだ